Skip to content

Pico W 用のプロジェクト作成

事前学習で動かすのは、模擬衛星の MAIN 基板ではなく、事前配布キットの Raspberry Pi Pico W 単体です。 先に Pico SDK と開発環境の構築 を済ませておいてください。 キットに何が入っているかは 部品リスト の「事前配布キット」を参照してください。

Section titled “サンプルの blink からプロジェクトを作る”

環境がそろったことは、自分でコードを書かずに公式サンプルをビルドして確かめます。

  1. 拡張機能から、サンプル集(pico-examples)の blink を選んでプロジェクトを作ります。
  2. Board type は Pico W を選びます。ボードの種類によってオンボード LED の制御コードが変わるためです。
  3. ビルドを実行すると、build/ の下に書き込み用ファイル(.uf2)が生成されます。

.uf2 ができたら、開発環境の準備はここまでで完了です。 コンパイラと SDK がそろっている証拠であり、オリエンテーションの到達点でもあります。

生成した .uf2 を実機へ書き込む手順は Pico W への書き込み にあります。

サンプル集には名前の似た blinkblink_simple があり、Pico W では挙動が違います。

Pico W の基板上の LED は、マイコンの GPIO ではなく無線チップ(CYW43439)につながっています。 blink が Pico W でも光るのは、CYW43_WL_GPIO_LED_PIN が定義されている場合に無線チップのドライバ(cyw43_arch)を初期化して LED を叩く分岐を持っているからです。オンボード LED を光らせるためだけに無線チップを起こしている、とも言えます。

一方 blink_simple は、PICO_DEFAULT_LED_PINgpio_init / gpio_set_dir / gpio_put で直接叩くだけの短いコードです。 Pico W ではこのマクロが定義されていないため、そのままビルドしても警告が出るだけで何も起きません。

最初の1枚として blink を選ぶのは、書き込みが成功したかどうかがオンボード LED の点滅としてその場で目に見えるからです。 一方、ブレッドボードに挿した外付けの LED を GPIO で光らせたいときは、blink_simple の形のほうが素直です。その場合、使う GPIO 番号は自分で決めて書く必要があります。