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2. 最初のリポジトリを作る

自分の PC の中だけで、記録して差分を見るところまでを一周します。 GitHub はまだ出てきません。

2-1 やってみよう:フォルダを作って VS Code で開く

Section titled “2-1 やってみよう:フォルダを作って VS Code で開く”
  1. git-practice という名前のフォルダを作ります
  2. VS Code の「ファイル」から「フォルダーを開く」を選び、そのフォルダを開きます

2-2 やってみよう:リポジトリを作る

Section titled “2-2 やってみよう:リポジトリを作る”
  1. 左のアクティビティバーから「ソース管理」(枝分かれのアイコン)を開きます
  2. 「リポジトリを初期化する」ボタンを押します

これだけです。 画面上は何も変わって見えませんが、フォルダの中では変化が起きています。

もっと知りたい人へ:.git の中を覗く

エクスプローラーで隠しファイルを表示するか、ターミナルで ls -a を実行すると見えます。 中身を理解する必要はまったくありません。 実体のあるただのフォルダだと分かると、それだけで怖くなくなります。

2-3 やってみよう:ファイルを作って最初のコミット

Section titled “2-3 やってみよう:ファイルを作って最初のコミット”

これから触る場所を先に示します。 図の番号は、下の手順の番号に対応しています。

VS Code のソース管理ビューの模式図。エディタで開いた profile.md、変更一覧に出る U マーク、ステージする + ボタン、コミットメッセージ欄、コミットボタンの位置に、それぞれ 1 から 5 の番号を振ったもの
  1. profile.md を新規作成し、次の内容を書いて保存します

    profile.md
    # <あなたの名前>
    - 所属:
    - 好きな天体:
  2. ソース管理ビューを見ると、profile.md に U(Untracked、未追跡)のマークが付いています

  3. ファイル名の右にある + を押します。ファイルが「ステージされている変更」に移動します

  4. 上のメッセージ欄に 自己紹介ファイルを追加 と入力します

  5. 「コミット」ボタンを押します

履歴に最初の1点が記録されました。 このチュートリアルで最も重要な操作はこれで、以降に出てくるものはすべてこの応用です。

+ を押してからコミットするまでのあいだに、ファイルは2回移動しています。

作業ツリー、ステージ、リポジトリの3つの箱が矢印で繋がった図。+ を押す、コミットを押すという操作が矢印に添えられ、下段に VS Code の「変更」「ステージされている変更」「グラフ」との対応が示されている
場所 正式名 例えるなら
作業ツリー Working Tree 机の上
ステージ Staging Area 封筒に入れた
リポジトリ Repository 送って記録された

この3つの場所は、これから何度も出てきます。 GitHub が登場すると4つ目の箱が右に増え、ブランチが登場すると3つ目の箱の中身が枝に分かれます。

なぜ中間にステージがあるのか、という疑問はここで湧くはずです。 10個のファイルを直したけれど、そのうち3つだけを「誤字修正」としてまとめたい、ということが実際に起きます。 1回のコミットに何を入れるかを選ぶための場所がステージです。 ありがたみが分かるのは 5. Pull Request で共同作業する なので、今は「そういう場所がある」で足ります。

もっと知りたい人へ:全部まとめてステージする

「変更」の見出しの右にある + を押すと、変更されたファイルを一度に全部ステージできます。 コマンドでは git add . に当たります。

慣れるとこちらばかり使うようになりますが、その前に1ファイルずつ選ぶ操作を体で覚えておいてください。 まとめてステージする癖だけが付くと、後でコミットを分けたい場面で手が止まります。

2-5 コミットメッセージの書き方

Section titled “2-5 コミットメッセージの書き方”

守るのは3つだけです。

  1. 何をしたかを日本語で書く。英語で書く必要はありません
  2. 「修正」「更新」で終わらせない。何を修正したのかを書きます
  3. 未来の自分と他のメンバーが読む、と意識する
避けたい書き方 直した書き方
修正 プロフィールに所属を追記
aaa 誤字を修正(観測→観望)
いろいろ変えた 変更を分けて複数のコミットにする

完璧を求めなくてかまいません。 空欄やデタラメでなければ及第点です。

2-6 やってみよう:2回目のコミットと差分を見る

Section titled “2-6 やってみよう:2回目のコミットと差分を見る”
  1. profile.md の「好きな天体」に何か書き足して保存します
  2. ソース管理ビューでファイル名をクリックします。左右に並んだ差分ビューが開きます
    • 赤が消えた行、緑が増えた行です
  3. ステージしてコミットします(メッセージは 好きな天体を追記)

差分ビューには、次のように増えた行と減った行だけが並びます。

profile.md
# 山田太郎
- 所属:○○大学
- 好きな天体:
- 好きな天体:土星。環の傾きが年ごとに変わるのが面白い

差分を見る習慣は、Git を使う実利のうち最も大きいものです。 何を変えたのかを、記録する前に必ず自分の目で確認できます。

ソース管理ビューの「グラフ」を開くと、コミットが新しい順に並んでいます。 コミットをクリックすると、そのとき何が変わったのかが差分で見られます。

症状 原因 対処
「リポジトリを初期化する」ボタンがない フォルダではなくファイル単体を開いている 「フォルダーを開く」からやり直す
コミットで Please tell me who you are と出る 名前とメールアドレスが未設定 0-3 を実施する
編集したのに「変更」に出てこない 保存していない Ctrl + S で保存する。タブの ● が未保存の印
ステージした後に間違いに気づいた — ファイル名右の − でステージから戻せる。変更自体は消えない
コミットできない メッセージが空 メッセージは必須。何か書く
VS Code の操作 コマンド
リポジトリを初期化する git init
+ を押す git add <ファイル名>
コミットボタン git commit -m "<メッセージ>"
変更一覧を見る git status
差分を見る git diff
履歴を見る git log --oneline